2021.09.10

カーディーラー経営フォーラム2021秋 開催のご報告

2021年826() オンラインにて「カーディーラー経営フォーラム2021秋」を開催しましたので、ご報告いたします。当日は、カーディーラーを中心としたモビリティビジネスを展開されている企業約130社の方にご参加頂きました。

フォーラムでは、業界の未来を見据え先進的な取り組みにチャレンジされているカーディーラー経営者様に具体的な取り組み事例をご紹介いたしました。また、大きな環境変化に対応するため、新たな価値創造に向けた具体的な「事業・組織・人づくり」の事例共有を通じて、「経営者の仕事とは何か?」という本質に迫りました。

そこで今回は、基調講演での「既存の枠を超えて目指すべきカーディーラー経営とは?」をテーマにお話し頂いた、2社から学ぶ、カーディーラー生き残りの要諦と取り組み事例をご紹介いたします。

■カーディーラーにおける生き残りの要諦

①カーディーラーブランドの確立

地域のお客様の生活豊かにする存在として、「カーディーラーブランド」を確立し、地域のお客様にそれを訴求することによって地域経済において不可欠であること。

②経営幹部層の育成

経営幹部層が、自社が「会社として、店舗として、社員として」地域にとって役立つ(本当は不可欠な)存在になる必要性を理解し、明日の仕事造り・明後日の仕事創りが自分たちの仕事であることを認識すること。

■新たなカーディーラー経営にチャレンジし続ける2社の取り組み事例

●静岡トヨペットでの地域活性化取り組み事例

新人を含む全社員と目的を共有しつつ徹底的に社員を教育し、「あの会社の社員は違う、あの会社の社員は人間として素晴らしい」と顧客や地域住民から評価される「すべての基盤となる人財育成」活動を実施。

社員教育の目的は、「社会の一員として、大人の社会人の役割をちゃんと果たし、自らの、家族の、そして仲間の人生をより豊かにしていくことを意識して努力できる人間に近づけていく」こと。

●ネッツトヨタ福島の通院MaaS事例

診療予約に沿ったデマンドシステムを構築

【通院MaaSに取り組む4つの視点】
①地域視点
少子高齢化・東日本大震災/原発被災地
被災地をテリトリーに持つ = 人のいない復興

②事業視点
分母(ターゲット)が正確/明確なため試算がしやすい。
地域の主な外出理由が「通院」であり、様々な公共交通が
展開されていたが限界も見えていた。
→デマンド配車=診療

③顧客視点
患者様は交通弱者であり、ご家族の送迎負担も高く、
待合所/駐車場は常に混雑している。
→各種交通網の弱みを補う

④自社の弱み/課題の克服
福島県内でも後発ディーラーのため顧客数が圧倒的に少なく、
レンタ・リース事業に未着手・自治体との繋がりが希薄。
→新規事業/顧客増を同時に解決する事が大きな課題

【成果】
①10月以降の公共交通網の再編でシステムが採用された
既存の公共交通の再編に寄与することになり、より広域に、より多様性を持たせる事業案に期待が集まった
→自治体連携・病院連携・教育・買い物など複数ニーズのデマンド化

②法人営業、レンタ・リース事業へ着手出来た
③自治体、地域からの車両受注が増えた = 車両拡販
④社内外の潮目が変わった(興味/応援してくれる人が増えた)

■お知らせ
大好評につき、レコーディング配信が決定しました!!!

配信日時:2021916()17()13:00~ ※両日同内容を配信

【動画配信】カーディーラー経営フォーラム2021秋 |LiB Consulting (satori.site)

今後も様々な機会を通じて、企業経営をさらに成長・進化させて経営基盤を強固にするとともに、持続可能な社会づくりを見据えて事業構想をアップデートする機会をご提供してまいります。