2016.12.13

さらに一段上の成長を目指して、コンサルタントとともに「殻を破る」

株式会社イーリバースドットコム 様

2007年設立。産業廃棄物の管理伝票の電子化サービスを展開。現在、産業廃棄物の排出事業者、収集運搬業者、処分業者で計6,000社以上のユーザーを持つ。2017年からは三つ目の柱となる事業として建設会社向けの業務効率化支援サービスもスタートした。

1.既存事業のマーケットサイズの限界を感じており、新規事業創設の中期経営計画の成長戦略が必要となったイーリバースドットコム様。
社内リソースでは限りがあるため、コンサルタントと社内の幹部がスムーズにやり取りができ、イーリバースドットコム様の考える成長戦略のイメージを理解し、その考えにあうチーム体制を組んだLiBに依頼を決意。

 

2.プロジェクトは「中期経営計画の策定」。このプロジェクトでの特徴は、スタート直後に行った1泊2日の成長戦略を描くための合宿。イーリバースドットコム様の幹部メンバーの中に、LiBのコンサルタントも参加。議論の中でプレーヤーの側面と、コーチングプレーヤーの両側面で議論をサポートすることにより、最後まで完成度を高める意識を持って取り組み頂くことができた。

 

3.作ることではなく、実行することが重要な中期経営計画。当プロジェクトの中期経営計画は、完成した翌日からすぐに実行できるだろうというレベルのものが出来上がった。

お話を伺った方々

株式会社イーリバースドットコム
代表取締役社長 髙橋 巧 様
社長室室長 打木 信和 様

イーリバースドットコムの事業について教えてください。

髙橋 当社には主に三つの事業があります。一つは、産業廃棄物のトレーサビリティを管理する事業で、産廃を出す際に必要となる電子伝票の入力などをウェブ上で行うサービスを提供しています。二つ目の事業では、排出事業者から委託された産廃の運搬や処分の契約内容を電子化するサービスを提供しています。三つ目は、2017年から始めた建設会社向けの事業で、建設現場が効率的に作業できるように元請けや下請けのやり取りなどを支援するサービスを提供しています。

設立から10年間で、産廃関連サービスからスタートした事業が広がり、会社としても大きく成長しています。そのような状況の中で外部コンサルティング会社を使おうと考えたのはなぜですか。

髙橋 設立から10年間は産廃関連のサービス提供に集中し、そこに経営資源を投下しようと考えてきました。一方、事業を拡張していく中で課題も見えてきました。紙伝票を電子化するサービスにはマーケットサイズの限界があるという点です。企業の成長段階として、当社は新しい事業を創設するチャレンジの時期を迎えているのだと感じました。そのためには会社として中期の成長戦略を立案する必要がありますが、社内リソースでは能力的にも限界があります。そこで、外部のコンサルティング会社に手伝ってもらいながら戦略を考えようと決めたのです。

現在進行している中期経営計画立案のプロジェクトは貴社主催のコンペティションを経て依頼に至りました。選定に当たってどのような点を重視されたのですか。

打木 中期経営計画は会社の未来を左右します。会社にとって重要な戦略を外部のパートナーと一緒に作るため、チームとしてうまく機能するかどうかを重視しました。具体的には、コンサルタントと当社の幹部やプロジェクトリーダーがスムーズにやり取りできそうか、よいコミュニケーションができそうかといったことです。その点で、リブ・コンサルティングのコンサルタントが最もしっくりきたと感じました。
もう一つ重要だったのは、当社が考える成長戦略のイメージをどこまで理解してくれるかという点です。3年後や5年後の事業活動について、社長は高い理想を持ち、殻を破る仕掛けをしたいと考えています。その実現までの道筋を具体的な施策に落とし込むのが中期経営計画だといってもよいでしょう。コンペには複数の会社に参加していただきましたが、当社の考え方を理解し、その考えに合うチームを組んでくれたのがリブ・コンサルティングでした。

コンペのプレゼンテーションではどのような印象を持ちましたか。

髙橋 実は、第一印象では他社にしようと思っていました。コンペの際にリブ・コンサルティングからご提案いただいた内容が、やや難しく感じられたためです。
一方で、リブ・コンサルティングの提案からは、当社の事業や業界のことを深く理解し、社内に入り込んで計画を作っていきたいという意気込みが伝わってきました。私自身、コンサルティング会社への依頼は今回が初めてで、当初は「どの会社もそんなに違わないだろう、セオリー通りのアドバイスをしてくれれば十分」と考えていましたが、リブ・コンサルティングは違うのではと感じました。そのため、最終候補の一社として、「殻を破りたい」「成長の角度を高めたい」という意向を伝えた上で、再度プレゼンをしていただくことにしたのです。
そこで明らかに他社と違いが出ました。リブ・コンサルティングは、杓子定規ではなく、当社のことを考えて話をしてくれているのだと伝わってきました。私が問題と思っている点をズバズバと言い当てていたのです。そして、とにかく熱意に圧倒されました。このような特徴を感じ取り、リブ・コンサルティングは単なるアドバイザーではなく、当社の本当の仲間になり、オーダーメイドの計画を作ろうとしてくれているのだと実感しました。優秀さが際立つ素晴らしいプレゼンだったと思います。コンペを終えた後、すぐにリブ・コンサルティングにしようと決めました。

実際にプロジェクトがスタートしてからはどのような感想を持っていますか。

髙橋 まずよかったと感じるのは、スタート直後に行った1泊2日の合宿です。コンサルタントと当社幹部メンバーが集まり、会社のこれからについてさまざまな議論を重ねていく中で、コンサルタントの人となりがわかり、思いが伝わってきました。一致団結して成長戦略を作り、実行していこうという機運も一気に高まったと感じます。

打木 プロジェクトの進め方の面でも助かっています。例えばテーマごとの分科会で議論をする際には、コンサルタントがそれぞれの会に入り、議事の進行や進捗状況の管理をしてくれています。やり方だけを示して終わることもできるのでしょうが、そうではなく仲間としてしっかり入り込んでくれます。同じ目線に立って取り組むプレーヤーの側面を持ちつつ、一方では、重要な判断などをメンバーに任せ、メンバーの能力や意識を引き上げるコーチングプレーヤーのような側面もあります。最高の計画を作るという意欲を常に感じますし、そういう姿勢を見ているから、われわれとしても最後まで完成度を高める意識を持って取り組めるのだと思います。

髙橋 私も同感です。コンサルティングは、組織図には載らない社外の人であり、脇役の位置づけです。しかし、リブ・コンサルティングのコンサルタントは主役の意識を持ち、自分たちの会社なのだと考えて行動してくれていると感じます。一言で言えば、それが熱意ということになるのでしょうが、それこそがリブ・コンサルティングの特色なのだと思います。

プロジェクトが後半に入り、計画の全容も徐々に見え始めてきました。最後にリブ・コンサルティングへの要望と期待を教えてください。

髙橋 中期経営計画は、作ることではなく実行することが重要です。成長戦略を描くだけではなく、達成しなければなりません。今回できあがる計画についても、完成した翌日からすぐに実行できるくらい具体的なものとなり、着実に成果に結びつくものになるだろうと期待しています。また、これまでのやり取りの中で、当社とリブ・コンサルティングの間に信頼関係が構築できたと感じますし、私としては、成長戦略を描く部分だけではなく、実行していく部分でも数多くの引き出しがあると思っています。計画の目的や内容を社員全員に発信したり、みんなでやろうという一体感を醸成したりすることも含め、引き続き当社の弱いところや、当社にないところを補完してくれる機能を果たしてほしいと思っています。

 

 

(左:打木様、中央:担当コンサルタント松尾、右:髙橋様)

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