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めざましコラム 第33号 お礼の言葉のその後に…

店長が朝礼で念を押した。

「商談お礼の訪問・電話を徹底するように!」
何を今更。当たり前。アンケート見ながら、電話を掛ける。

「○○様、今日はお忙しい中、ご来場ありがとうございました。」

「はいはい、わざわざありがとうございます。」

「検討のおクルマは、イベント中で大変お買い得になっております」

「・・・はい」

「本日の説明やお見積で、分かりにくいことなどはございませんでしたか?」

「いえ、大丈夫です・・・」

「そうですか!是非ご検討くださいね。またご連絡いたします!

本日は本当に有り難うございました!!」

ふむふむ、なかなか良い感じ。不明点もないようだ。

早速、店長に報告だ。

―店長、〇〇様へのお礼の電話を致しました!

―おお、今日のフリーのお客様だな。熱いうちの即日お礼が大事だからな。それで・・・?

店長から商談に関する質問が入る。予算は?時期は?競合は?反対者は?・・・??

―いえ・・・それはまだ・・・検討を始めたばかりということで・・・

しどろもどろになりながら、分かる範囲で答えるが、みるみる店長の表情が曇っていく。

―で、次回のアポは?

―いえ、まだ取れていません。次の連絡で、来週末のアポを取るつもりなのですが・・・

―お礼の電話がつながったんだろ!?何でアポも取れていないんだ!?

しっかりお礼の接触をしたのだけれど、何故だか結局、叱られた。

その後、何度も電話をしたのだけれど、不在、留守電、連絡取れず。

ようやく、連絡が取れたのだけれど・・・「ごめんなさい、今週末はちょっと立て込んでいて・・・」

当たり前が難しい。

お礼接触のその機会、単なる「お礼の言葉」で終わってませんか?

お礼接触のその機会、有効活用できていますか?

お礼接触のその機会、商談を進める一手に使えてますか?

お礼の電話がお客様に届く。

―まぁ、丁寧にありがとう。

お客様も悪い気はしない。連絡をくれたスタッフやお店に好印象を抱く。

そして、次いでこう思う。

―何か伝え忘れたことがあったのかな?何か聞き忘れたことがあったのかな?

お礼の機会の有効活用。

伝えきれなかったことを伝えよう。

聞ききれなかったことを聞いてみよう。

自分の商談を進める為だけでなく、お客様の買い物を一歩進めるために。

結論を急ぎ、検討状況を聞くのではなく、

お客様を知ることで、次の商談を有意義に進めるために。

お礼の機会の有効活用。

聞ききれなかったことを聞いてみよう。

商談中に聞ききれなかったことは恥ずかしいことではない。

機会を無にして、聞けないままに、知らないままにいることこそが恥ずかしい。

恥を忍んで聞いてみよう。

―他車種との比較ポイントは?検討のきっかけは?ご家族に相談されていますか?

そして提案してみよう。

試乗、査定、具体的な支払いプラン・・・次回アポ。

大事な情報が入手できれば、お客様にとって価値ある次回アポにつながるはず。

―奥様も運転されるのでしたか?では是非次回は奥様も一緒に試乗を・・・

―▲▲(車種)も見たいのですね。では比較表を用意しますので、▲▲を見た後で・・・

―車検を通すか迷われていたのですね。ではクルマを拝見して車検のお見積も・・・

お礼接触は貴重な機会。

本来次回の商談まで聞けなかったことを聞き出す機会。

次回の商談の中身を充実させる大事な機会。

最後に、情報を聞き出すためのポイント一つ。

お礼の言葉のその後に。

その日の商談を振り返ろう。

自分が伝えた言葉ではなく、お客様から得られた情報を。

検討のきっかけ、気に入ったポイント、競合車種・・・等々。

お客様の言葉を使って振り返ろう。

自分の話をちゃんと聞いてくれている。覚えてくれる。

それがお客様の気持ちを開く。

それが聞ききれなかったことを引き出す糸口となる。

お礼の機会の有効活用。単なるお礼で終わってませんか?

UPDATE
2013.02.04
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