【LiB Mobility経営 vol.18】
自動車ユーザー2万人
BEVに関わるWEBアンケート調査結果

LiB Mobility経営

目次

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EXECUTIVE SUMMARY

グローバルでBEV化が加速する中、日本においても徐々にBEV化が進んできている。 2023年は輸入車の新車販売比率が10%を初めて超えたというニュースもあった。 そうした中、実際に自動車ユーザーがBEVに対してどう思っているのか、 また、BEV購入層・購入検討層がどのようなお客様像なのか、 2万人のアンケート調査結果をもとに分析した。

アンケート実施概要

2023年11月に全国47都道府県、男女20歳以上~60歳以下の自動車保有ユーザー22,166名(うちBEVユーザー303名)を対象に、BEVに対する印象や購入意向、BEVユーザーの利用動向などを調査した。
今回のレポートでは①2万人の自動車ユーザー、②200人のBEVユーザー、③700人のBEVに興味が有る層に分けて、アンケート結果を分析し、傾向をまとめた。アンケート調査詳細はHPからダウンロード資料にてご確認いただきたい。

 

2万人の自動車ユーザー結果

自動車保有ユーザーの傾向として、BEVへの興味関心度は、「興味あり」「普通」「興味なし」のほぼ3分割であり、結果であった。BEVへの乗換意向度は、約半数は「そもそも考えたこともない」。で、3割は「乗換検討」を考えている。また、BEV関連の情報・知識は、「走行音が静か」や「維持費が安い」といった基礎情報以外は8割以上知られておらず、BEVについての印象も、ポジティブがネガティブを2倍近く上回っている。一方で、「どちらでもない」が約半数を占めており、BEVについての情報を得られていない、もしくは今得る必要がないので判断がつかない人が多いと読み取れる。そのため、今後はBEVのメリットやBEVを所有している人の声などの発信がまだまだ必要であると考えられる。
また、エリア別では、大都市部の方がBEVへの興味度合が高く、BEVへの印象もよい。また、年代別では、20代の興味度合が高く、BEVへの印象もよいが、50代が全般的に低い結果となった。

 

200人のBEVユーザー結果

続いて、BEVユーザーの利用状況についてのアンケート結果である。
一般的に走行距離が購入におけるハードルとされているBEVだが、月間走行距離が500km以上の方(全体の42%)でもBEVを利用しており、印象と実情に乖離が見られる。また、住居タイプは58%が「一戸建て」、42%は「マンション」である。マンションユーザーのうち48%が「自宅に充電設備を設置している」と回答しており、自宅に充電設備のないユーザーも多く存在することから、充電設備のないマンション居住者でもBEVの購入が可能であるといえる。
また、購入のきっかけは、「ガソリンスタンドフリーの利便性」が最も多く、次いで僅差で「補助金」、「維持費の軽減」、「ディーラーセールス担当からの紹介」となっている。購入検討期間はガソリン車と比較して長く、最も多いのが3か月~6か月未満となる。さらに、購入の際に価値を感じた点は、BEVならではの価値(維持費の安さ・走行性能・ワンペダル走行・静粛性・給油不要)が高いという結果となった。
BEVユーザーの半数以上の人がBEVの紹介意向があり、8割の人が再度BEVを購入したいと考えている。つまり、BEV購入者の満足度は極めて高いと言え、一方で世の中では満足している購入者が多いという情報はあまり出回っていないという現状が見えてきた。

 

700人のBEV興味有層結果

最後に700人のBEV興味有層の検討状況についてのアンケートである。
BEV興味保有層の情報収集については、テレビ、ネット以外に、メーカーHP・YouTube・販売店・知人からの話から行っており、訪問ディーラー店舗数は、すでに訪問している人とまだ訪問していない人が半々となっている。また、訪問している人の半分は2店舗以上訪問・比較しており、BEV興味有層の中でも検討状況にばらつきがある結果となった。
また、購入をためらっている点は、「購入価格」が最も割合が大きく、その他「充電問題」と「走行距離」を気にしている人が多い結果となった。

 

まとめ

これまで2万人の自動車保有者へのアンケートから、自動車保有者の全体傾向、BEVユーザーの傾向、BEV興味有層の傾向をまとめてきた。さらに弊社では、「次にEVを買う可能性がある層がどのような特徴を持った顧客セグメントなのか」を明らかにするためのクラスター分析を実施した。今後のBEVマーケット拡大にあたって、キーとなる自動車ディーラーとしてのアクションをまとめているため、ぜひご確認いただきたい。

自動車ユーザー2万人 EVに関わるWEBアンケート調査結果

実際に自動車ユーザーがEVに対してどう思っているのか、また、EV購入層・購入検討層がどのようなお客様像なのか、2万人のアンケート調査結果をもとに分析しました。

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EV販売店舗 ミステリーショッピングリサーチ結果

本資料では、ミステリーショッピングリサーチから得られた示唆 ・今後EVがさらに普及するために必要なことがまとめられています。

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