めざましコラム　第7号　“気持ち”をリセット “経験”もリセット！？

営業は切り替えが大事。

「終わってみれば、今月は２台ショート。

どうも最近ツキがない。

土壇場での奥さんの反対に、条件敗戦。

意気込んだ店頭は長期客…

いやいや、終わったことをクヨクヨしていても始まらない。

スパッと切り替えて、来月こそ達成だ！」

商談に敗戦はつきものである。

受注確率100％なんてあり得ない。

未達や敗戦を引きずって、いつまでも暗い顔をしていたら、

売れるものも売れなくなる。

落ち込む気持ち、悔やむ気持ちをしっかりとリセットし、明るい笑顔で来月へ！

しかし残念。

明るい笑顔で臨んだ当月も、やっぱり結果は２台のショート。

そしてやっぱり思うのだ。「スパッと切り替え、来月こそは！」

「何」をリセットしてますか？

気持ちの切り替え、リセットは大事。

しかし、一緒に「経験」までもリセットしてはいけない。

悔しい体験や嬉しい成功体験は「経験値」として積み重ねなければならないのだ。

「経験値」までリセットしてしまうから、積み重ねがないから、

毎月毎月、運頼みになってしまうのだ。

同じような敗戦を繰り返し、同じような月末を迎えてしまう…

「たら・れば」で振り返ってみよう。

「経験値」の蓄積は「たら・れば」で行う。

もちろん、「あのときお客様が意見をひっくりかえさなければ…」などと、

お客様の「たら・れば」を考えても意味はない。

「もしあの時、即日フォローしていたら…」

「奥様にも試乗をすすめていれば…」

「競合車種を調べて、比較できていれば…」

自分が主語の「たら・れば」で振り返るのだ。

過去やお客様を変えることは出来ない。

しかし、未来と自分は変えられる。

正しい「気持ちのリセット」を。

失敗や敗戦も「良い経験」。

「次はこうしてみよう」

「ひょっとしたら、こうしたらもっと上手くいくかもしれない」

成功イメージを持つことが出来たら、リセット完了。

本当の明るい気持ちで来月へ向かうことができる。

「よし、今月からは商談即日TELフォローだ！」

「奥様には駐車場だけでも試乗車を体感してもらうぞ！」

「自動車雑誌で競合車種の研究だ！」

未来のワンアクションを変えてみよう。

「たら・れば」で、正しい気持ちのリセットを！

WRITER

TAKASHI.Kマネージャー

大手都市銀行、ディズニー関連企業(小売業)を経て入社。ディズニー時代、店舗マネジメントの実務に携わり、店舗日販世界記録を樹立。現在の主な支援領域は組織開発コンサルティングであり、中でも、組織風土の改善コンサルティング、幹部向けマネジメントスキル研修等に定評がある。研修講師実施回数は年間80回を超える。