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めざましコラム 第52号 最近の若者は・・・ 相談もどき注意報

「店長、ちょっといいですか?
入庫予定の田中さんに新車を提案したいのですが、
どんな車種がいいのでしょうか?」

朝礼明けに店長に相談。いつも店長は言っている。
—なんでも相談しに来いよ!
だけど、店長の返答は想定外。

「少しは自分で考えたのか?お客さまのためなんだから、まずは自分で考えろよ!」

ボクはすごすご引き下がる。
だって、店長の顔に書いてある。
―最近の若者は、全く考えもしない!

弁当食べてるボクのところへ、店長がすたすたやってきた。
「田中さんはいつ頃来るんだ?どんなシナリオになったんだ?」

ボクはびっくり。慌てて弁当を飲み込んだ。
「もうお帰りになりました。自分なりには考えて提案したのですが…
まだまだ乗れる、と断られてしまいました」

店長の顔つきがみるみる変わる。
「何で相談しに来ないんだ!お客さまのためなんだから、相談くらいしろ!」

相談すれば、考えろ! 考えて臨めば、相談しろ!

店長の言ってることはメチャクチャだ。

ボクだって考えた。田中さんは昔の店長のお客さま。
ボクなんかが考えるよりも、簡単にオススメ車種だって分かるはず。
店長のオススメだって言えば、田中様もちゃんと聞いてくれるはず。
だからちゃんと相談に行ったのに。
店長に言われたとおり、ちゃんと相談に行ったのに。

店長が教えてくれないから考えた。
知恵も経験も情報も足りないけど考えた。
だけどやっぱりダメだった。店長が教えてくれないからダメだった。
なのに、店長からは叱られた。
相談しに来い!って叱られた。

いったいどうすれば良かったの?
「お客さまのため」というならば、最初から教えてくれればいいじゃないか。

「どうして教えてくれないの?お客様のためなのに。」
「どうして考えないといけないの?聞けば答えがわかるのに。」
「どうして相談しないといけないの?自分でちゃんと考えたのに。」

相談しても叱られる。相談しなくても叱られる。
どうして?どうして?どうしてなのか?

ちゃんと「相談」してますか?
自分の「考え」を持って、相手の「考え」を重ねていくこと。それが「相談」

手ぶらで「相談もどき」になっていませんか?
自分の「考え」がなければ、単に店長の「答え」を聞きに行っただけのこと。

店長は言いました。
―ちゃんと相談しに来いよ!
―あなたなりにお客さまのことを思って考えた最善の策を持って、相談しに来いよ!

すると「相談」の中身が変わる。相談内容のレベルが上がる。
単に「田中様への提案車種」という答えを聞くだけで終わる話が、
今後の「様々なお客さまへの代替提案の仕方」という考え方を教わる話へと。

ちゃんと「相談」しにいこう。
自分なりに考えてから、相談しよう。
お客さまのために、自分のために。

店長が”言っていること”はひとつだけ。
全てのお客様のためになる”考え方”が身につくように、
自分のチカラで精一杯、「考えてから相談しに来い!」
店長が”願っている”のは、この二つ。
“お客様の幸せ”と”あなた自身の成長”

ちゃんと「相談」しにいこう。

何も考えず、すぐに答えを聞きに行けば…
自分が成長できずに終わる。
自分なりに考えて、相談せずに商談に臨めば…
お客さまのためにならずに終わる。

自分のチカラで考えて、相談してから商談に臨む。
お客さまも幸せに。自分自身も成長を。

「店長ちょっといいですか?
入庫予定の田中さんにこんな風に代替をオススメしようと
思うのですが、いかがでしょうか?」

店長がにっこり笑って、ボクの肩を叩いた。
「しっかり考えているじゃないか!
田中さんには、私からもひと言伝えておくよ」

弁当食べてる店長見つけ、ついつい笑顔で声かけた。

「店長のおかげで、田中さんが見込みになりました!」
「いーや、これはあなたがしっかりフォローして、
考えた成果だよ!成長したな!」

UPDATE
2014.04.10
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