リブコンサルティング リブコンサルティング

CASE STUDY

データを活用した事業開発

支援サマリー

広告・情報系の事業を展開するA社は、収益のメイン事業の需要が徐々に減少しており、3年以内に新たな収益の柱を立ち上げる必要に迫られていました。 A社はデータを起点として、新たなデジタルソリューションの創出を考えていましたが、事業開発ノウハウが不足していたことから検討が停滞。事業モデルやマネタイズ設計、アクションプランが策定されている状態を目指すべく、リブ・コンサルティングが依頼を受けました。

課題

  • 既存事業が市場縮小傾向にあり、売上減少が避けられない状況
  • 今後、自社の他事業とのシナジーが見込める「データ活用」領域で新規事業立上げを模索していたが、進出すべき市場の発見ができずにいた
  • 新規事業の立ち上げを行うノウハウや、事業企画・検証を推進するためのリソースが不足していた

支援内容

事業モデルやマネタイズ設計、アクションプランが策定されている状態を目指すため、
リブ・コンサルティングは以下のステップでプロジェクトを進行。

  • 市場トレンド等の外部環境分析
  • 自社アセット棚卸し〜細分化
  • 事業仮説構築・仮説検証

豊富な事業開発コンサルティングで培ったフレームワークを活用し、100近い事業アイデアを最終的に3つまで絞り込んでいます。
各ステップで行った支援の内容を紹介します。

1. 市場トレンド等の外部環境分析

まずはデジタル・技術のトレンド環境分析から始めます。環境分析では次の3つの観点に着目しました。

  1. マクロトレンド軸
  2. ソリューション軸
  3. 業界軸

A社に限らず、ビジネスは常に外部環境である世の中の変化、つまり「マクロ環境」に大きく影響を受けます。
特にデジタル領域においては、市場・サービス・技術の成熟度を把握することが重要です。 目標とする期間内に一定規模の成長が見込まれる市場か見極める必要があります。

2.自社アセット棚卸し~細分化~

まずは事業に活用できるモノとして、資産や機能、顧客や知見といったアセットをバリューチェーン全体で棚卸しします。
アセットを見る切り口や着眼点はトレンド・環境分析で有望と考えられた市場領域を参考にします。

棚卸ししたアセットは、さらに分解し、価値を抽出。

※リブ・コンサルティングでは抽出したアセットを「バリューカプセル」と呼んでいます。
新規事業開発をする際には「その市場で、どれだけ自社のアセットが発揮されるか」が重要であるため、最小単位まで分解します。

バリューカプセルが明確化された状態で、ビジネス仮説を立てることで、事業仮説の精度が高まります。

3.事業仮説構築・仮説検証

外部環境分析とアセットの活用を起点として、絞り込んだ領域での100近い事業アイデアを考案。

事業アイデアは①アイディエーション、②ビジネスモデル仮説構築、③仮説検証のサイクルをスピーディーに回して絞り込みを実施。

事業アイデアは、実際に市場にぶつけながら妥当性を検証し、アイデアの練り直しや深堀を何度も行う必要があるため、スピード感を持ってサイクルを回す。

専門家の協力を仰いでビジネスモデルの可能性や法規制を精査し、アイディアのブラッシュアップを実施。最終的に3案の事業アイディアにまとめ、クライアントで検証活動を進めるフェーズへの移行が完遂。

成果

A社は、今回のリブ・コンサルティングによる事業開発支援を通して次のような効果を得ています。

  • 市場や技術領域の成熟度を加味したエントリー市場が発見された
  • 顧客ニーズと市場規模が分かり、新規事業創出における方向性が明確になった

今回のような事業開発に関する支援を提供する場合、ただ論理的な支援のみを長い期間通して行っても成果は見込みにくいものです。
組織の雰囲気に合わせた事業の提案が必要になってきます。
同じような事業や技術を持っている企業でも、各企業の歴史は異なり、得意とする事業の性質は異なるためです。
事業開発を進める上で、ただロジックやベストプラクティスを重視した提案は、企業にとって実現しにくい事業を提案してしまう場合があります。

企業の成果に確実につなげていくためには、実現可能かつ関係者が腹落ちする事業計画に落とし込まなければ意味がありません。
こうした意識を持って進めることで、A社自身が「できそうだ」と感じる地に足のついたビジネスモデルを提案することで、成果創出につながる支援となっています。

まとめ

今回は、リブ・コンサルティングにおけるデータビジネス領域での事業開発支援の取り組み事例を紹介しました。各事例で共通する、リブ・コンサルティングが大事にしているポイントをまとめました。

  • 実際の市場にぶつけながら行うスピーディーな仮説構築・検証サイクル
  • 企業の想いや文化を理解した上でミッションに沿うアイデアの提案
  • 現場担当者を巻き込むことで組織全体の関心を集中

前提となる市場環境が変わっていると、アイディエーションの有効性が低下します。 新規事業の開発において、絶対の正解を見つけることはできません。

「何度もサイクルを回すことで、アイデアを正解に近づけていく」

リブ・コンサルティングでは「“100年後の世界を良くする会社”を増やす」というミッションのもと、
事業成立までを徹底して伴走支援します。
データを活用したビジネスや事業開発、イノベーションに興味があれば、お気軽にご相談ください。

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