2022.09.07

デジタルマーケティングにおけるブランディング

企業や商品、サービスなどをユーザーに高く評価してもらいブランド価値を高めることによって、商品やサービスを選んでもらう大きなきっかけとなります。そのため、同じ特徴や価格の商品がある場合はユーザーに選んでもらえる可能性が高くなります。

さらに、ユーザーに対してだけでなく周辺の企業や求職者に対しても自社のアピールになるため、デジタルマーケティングを効率的に進めるにあたって大きなメリットとなります。

デジタルマーケティングにおけるブランディング

デジタルマーケティングにおいてのブランディングとはWEBサイトやECサイトなどのデジタルコンテンツを活用することによって、商品やサービスを紹介し競合他社に対して優位性を図るマーケティング手法の1つです。

ブランディングとは

ブランディングとはマーケティング戦略の1つであり、自社または自社の商品やサービスのブランド価値を高めることによりユーザーのロイヤリティ向上につなげることをいいます。同じ商品や値段であっても、競合他社と差別化をすることができる魅力があります。

ブランディングの重要性

ユーザーからのロイヤリティを獲得することにより、同じ商品や価格であっても購入してもらえる可能性が高くなります。市場において通常であれば価格競争が起こる場合においても、価格競争なしで競合他社に勝てる可能性があります。

ブランディングの種類

ブランディングには主に次の2種類あります。

  1. 企業ブランディング
  2. 商品ブランディング

企業ブランディング

企業の理念や企業カラーなど、企業の信頼性を高めるためのブランディングのことをいいます。企業としての取り組みや価値観などをユーザーや取引先、さらには従業員に対してアピールをするのが一般的です。

商品ブランディング

特定の商品に対してユーザーの満足度を上げ、ブランド力を向上させることにより競合他社に対して差別化をするためにおこなうブランディングです。商品の機能や価格以外にも付加価値を付けることができ、同じような性能や価格であっても購入してもらえる可能性があります。

デジタルブランディングのメリット

デジタルマーケティングにおけるブランディング(デジタルブランディング)には次のようなメリットが挙げられます。

  1. ユーザーが増えやすい
  2. 情報が拡散される
  3. 採用活動にもよい影響がある

ユーザーが増えやすい

自社のブランドにユーザーが好感を持つことにより、商品の価値や価格以外においても自社の商品を選んでくれる要素が増えます。自社ブランドの魅力が広まることにより、ユーザーは企業に対してこの会社の商品なら安心して買えると信頼を寄せてくれます。ブランド価値を高めることで、ユーザーの信頼を得てリピーターを増やすことができます。

情報が拡散される

SNSで情報発信していると企業や商品、サービスに満足したユーザーが情報を拡散してくれることがあります。満足した内容の情報が拡散されると、ユーザーを増やすチャンスです。しかし、企業にとってネガティブな内容も拡散されることがあるので注意が必要です。

採用活動にもよい影響がある

企業のブランディングを進めることにより、従業員からの信頼度を上げることになります。そのため、求職者に対してもアピールができ、採用活動にも好影響を与えるものです。高齢化や少子化が進む日本において、優秀な人材を採用できる可能性が高くなります。さらに、企業理念や企業が持つビジョンなどを理解する人材を採用でき、ミスマッチによる離職を減らすことができるなど、採用活動においてのさまざまなメリットがあります。

デジタルマーケティングでブランディングを成功させるポイント

デジタルマーケティングにおいてブランディングを成功させるためには次のポイントに注意する必要があります。

  1. ターゲットを明確にする
  2. 十分に市場調査をする
  3. 短期間で結果がでない

ターゲットを明確にする

デジタルマーケティングにおいてブランディングを進めるためには、明確なターゲット設定が必要です。ターゲット設定とはユーザーと商品を提供している企業双方にとって最大の利益につながるように、ブランディングやマーケティングに関する資源を集中させることをいいます。

適切なターゲティングをしていないと、広く浅く商品やサービスをすすめることになるため、ブランド浸透がしにくくなります。ブランディングを進めるためには、ターゲットをしぼってニーズのあるユーザーに対してサービスを提供することが重要です。さらに、適切なターゲット戦略ができなければブランディングだけではなくマーケティングの成果を出すのがむずかしくなります。

十分に市場調査をする

ブランディングを成功させるためには、十分に市場調査をおこなうことが大切です。複数の商品やサービスを扱う場合は、商品やサービスごとに市場調査が必要になります。市場調査をしたうえで、すでに競合他社が多かったり大手企業が参加したりしている場合は市場を変更することを検討すべきことがあります。

短期間で結果がでない

デジタルマーケティングに限らず、ブランディングは短期間で結果がでるものではありません。商品やサービスがユーザーに浸透し十分な満足感を得てもらう必要があります。そのため、ブランディングを確立させるためには、金銭的や時間的コストが必要です。

デジタルブランディングの事例

求職者の理解を向上

不祥事があった日本マクドナルドですが、全国でクルー体験会を開催することによりアルバイト定着率を上げることに成功しました。求職者の理解を向上させるために、アルバイトが安心して働ける職場であることが伝わるインタビュー内容をWEBサイトに載せることによりイメージアップに成功しました。

参考:これを読めばわかる!デジタルブランディングを簡単解説!(Contents Note)

SNSを活用

スターバックスではマスメディアによる広告を使わず、自社アプリやSNSを使ってファンとの交流を図っています。その結果、ツイッターのフォロワーは500万人、Instagramは300万人、LINEは1,500万人以上とSNSをユーザーとの接点にしています。

参考:スタバのSNS活用術新オウンドメディアで「つながり」を深化(日経XTREND)

まとめ

デジタルブランディングを進めることで、企業や商品、サービスの信頼性や知名度を上げることが可能です。競合他社に対してもブランディングがあるとアドバンテージがあり、同じ商品や価格であっても競合他社に勝てる可能性が高くなります。さらに、リピート率の向上が期待できるなどさまざまなメリットがあります。

スマートフォンやタブレット、インターネットが普及している現在において、デジタルマーケティングで勝ち抜いていくには、今後もデジタルマーケティングにおけるブランディングの需要度が高まることが見込まれます。

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