2022.08.18

デジタルマーケティングにおいてのPDCAの重要性

PDCAとはKPI(Key Performance Indicator、重要業績評価指標)に基づいて回していくもので、改善の成果を次のプロセスにできるだけ迅速に回していくことで成果を出し続けることにつなげていきます。特に、デジタルマーケティングはリアルタイムにコンバージョン率や成約率などを明確にできるため、よりPDCAを高速に進める必要があります。

WEBサイトの場合はWEBページを公開した時点でアクセス分析がおこなわれ、分析結果に応じて改善を続ける必要があります。

PDCAとは

PDCAとはKPI(Key Performance Indicator、重要業績評価指標)を目標に、計画や実行、評価、改善を進めていくサイクルであり、ビジネスで継続して成功をおさめるためにはできるだけ迅速に回していく必要があります。デジタルマーケティングにおいては、実行してすぐに結果が明確になるため、特に評価から改善の部分をより早めることができます。

そして、PDCAを構成しているのが次の4ステップです。

  1. Plan(計画)
  2. Do(実行)
  3. Check(評価)
  4. Action(改善)

施策を計画して実行、評価、改善の流れを繰り返していき、ユーザーのニーズにあったよりよいサービスにしていきます。

デジタルマーケティングにおけるPDCAとは

デジタルマーケティングは従来のマーケティングと比べて、施策の成果がリアルタイムで反映されます。例えばWEBサイトでデジタルマーケティングを進めている場合、WEBサイトの閲覧数やWEBサイトを通した購入数、問い合わせの数など数字が変動するたびに確保できます。

そのため従来のマーケティングと比べてデジタルマーケティングにおけるPDCAは、評価できるタイミングが早いため高速に回すことができます。つまり、課題を素早く把握し解決ができるため常にユーザーのニーズにあった商品やサービスを提供し続けることができます。

PDCAのメリットとは

PDCAを活用するメリットは次のような点が挙げられます。

  1. 目標やタスクの可視化
  2. 改善をしやすい
  3. コミュニケーションをとりやすい

目標やタスクの可視化

PDCAはKPIを達成するために現在何をすべきかを把握し計画を立て、実行した後に評価し改善します。目標は受注率5%超えといった具体的な数値を設定し、さらに期日や方法などを定めることによって目標やタスクの可視化をすることができます。そのため、担当者以外であってもKPI達成に向けて現在の進捗状況を常に把握できます。

改善をしやすい

PDCAはKPIに基づいて計画から実行、評価までをおこなっていくため何をすべきか明確にできます。さらに、定期的に評価することからその時点で課題となることが明確になり、改善をする基準となります。この流れを繰り返すことによって、継続的にKPIを達成できるように改善されていきます。

コミュニケーションをとりやすい

PDCAを回すことによって、上司や同僚などとコミュニケーションをとる機会が増えます。このことによって、上司や組織の考え方を理解でき自分を客観的に見る機会ができます。さらに、自分が今何を考えているかを上司に理解してもらういいタイミングです。

デジタルマーケティングにおいてのPDCAの重要性

デジタルマーケティングにおいてのPDCAの重要性とは次のような点が挙げられます。

  1. 競争に打ち勝つために必要
  2. WEBサイト改善に必要
  3. CRMとPDCA

競争に打ち勝つために必要

競合他社との競争に打ち勝つためには、デジタルマーケティングにおいてユーザーごとの情報を集めて分析をすることが重要です。分析結果から新しい施策立案をして計画を立て、施策実行から効果検証といったPDCAの流れが重要です。

この流れを少しでも早くすることによって、ユーザーのニーズにあった商品やサービスをタイムリーに提供でき競合他社に差をつけることができます。時間をかけているとニーズが変わったり、競合他社がさらにニーズにあった商品やサービスを提供したりするなど状況が変わることがあります。

WEBサイト改善に必要

PDCAはWEBサイトの改善にも役立てることができます。どれだけ商品やサービスが良くても、WEBサイトの利便性が悪ければユーザーはなかなかWEBサイトを通して商品を購入してくれることはありません。PDCAを繰り返すことによって、WEBサイトにおいての課題を明確にすることで改善を続けることができます。

WEBサイトにおける課題としては、画像が表示されるのが遅いことやスマートフォンで文字がずれてしまう、購入方法がわかりにくいなどさまざまな点が挙げられます。しかし、ユーザーの行動をプロセスごとに細かく分析することで、どのプロセスにおいて課題があるかを明確にできます。このことから、PDCAをWEBサイトの改善に役立てることが可能です。

デジタルマーケティングを成功させるうえで、自社サイトはもっとも重要な要素の1つでありWEBサイトの改善は最重要課題の1つです。

CRMとPDCA

デジタルマーケティングは、WEBサイトのアクセス数やWEBサイトやSNSからの購入数などのデータをリアルタイムで確認することができます。そのため、従来のマーケティングと比べてPDCAを高速で回すことが可能で、課題を早急に解決することでユーザーにニーズのある商品やサービスを継続的に提供できます。そのため、デジタルマーケティングを進めるにあたり、PDCAは必要不可欠です。

近年企業では顧客をより効率的に管理するためにCRM(Customer Relationship Management、顧客関係管理)を導入するケースが一般的となっています。多くのCRMツールにおいてPDCAサイクルを意識した構造となっています。

例えば、PDCAのプロセスである計画、実行、評価、改善といった流れを管理することができ、顧客管理や商談管理にも自動的に反映させるような仕組みになっています。活動をした時点で分析や評価をCRMに反映させることが可能であり、CRMでPDCAサイクルを可視化できるのです。このほかにもAI技術を使って分析や評価結果から、適切な提案をするツールもあります。

CRM以外にMA(Marketing Automation、マーケティングオートメーション)にもPDCAが反映されるものが増えているなど、マーケティング、特にデジタルマーケティングにおいてPDCAの重要度が高まっていることがわかります。

まとめ

PDCAとは施策を計画して具体的な目標を立て、実行、評価、改善を進めていくことです。定期的に業務内容を評価することにより課題を明確にし、改善を繰り返すことにより結果的にユーザーにとってニーズの高い商品の提供やサービスをおこなうことができます。さらに、PDCAはKPIをもとに目標を立てていることからKPI達成に向けて進捗状況がわかります。

デジタルマーケティングは従来のマーケティングと比べて、施策の成果をリアルタイムに確認できるため、課題を早く発見でき迅速にPDCAを回すことによってよりユーザーに評価の高い商品やサービスを提供し続けることができます。

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