2022.05.24

MaaSとは

交通機関に自動運転、AIなどのテクノロジーを加えることにより、あらたなサービスを展開することができます。MaaSは過疎地帯の貴重な交通手段、高齢者が運転しないですむような環境、都心部の混雑解消などさまざまな問題に効果的です。

2022年時点でMaaSは交通手段に限らず、物流やマップ、カーシェア、決済サービスなどさまざまな分野で利用されています。

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MaaSとは

MaaS(マース、Mobility as a Service)とは公共交通手段である電車やバス、タクシーなどにテクノロジーを融合させた新しいサービスです。IT技術やAIを導入した自動運転や自動配車サービスなど、さまざまなサービスが誕生しています。

MaaS(マース:Mobility as a Service)とは、地域住民や旅行者一人一人のトリップ単位での移動ニーズに対応して、複数の公共交通やそれ以外の移動サービスを最適に組み合わせて検索・予約・決済等を一括で行うサービスであり、観光や医療等の目的地における交通以外のサービス等との連携により、移動の利便性向上や地域の課題解決にも資する重要な手段となるものです。
引用:日本版MaaSの推進(国土交通省)

MaaSはバスやタクシー、電車などの交通機関を1つのサービスとして提供し、最短、もしくは最安値で目的地まで到達できるルートを提案してくれます。ほかにも世界ではレストランや施設などと連携することにより、MaaSアプリ1つで予約や決済までできるシステムがすでに運用されています。

MaaSの発祥とは

MaaSが広く知られるようになったのは、フィンランドのMaaS Global社が開発したプラットフォームであるWhim (ウィム)です。月額制のアプリを導入することで、首都ヘルシンキにおいて、タクシーやバスなどの交通機関が乗り放題サービスを提供しました。

大都会の交通渋滞や、交通弱者対策などを課題に挙げている国はこのMaaSを注目するようになり世界中で取り入れられるようになりました。

MaaSのレベル

Maasのレベル
画像出典:MaaS (モビリティ・アズ・ア・サービス) について(国土交通政策研究所報第 69 号 2018 年夏季)

MaaSは統合の状態により以下の4つの状態に分けられています。

レベル4 政策の統合(データ分析による政策)
レベル3 サービス提供の統合(公共交通に加えてレンタカー等も統合)
レベル2 予約、決済の統合(1トリップの検索、予約、支払)
レベル1 情報の統合(複数モードの交通提案、価格情報)

レベル1はほかの交通機関を含めた予約や支払いができません。目的地を設定することにより、ルート検索までが統合できており2021年段階において日本はこのレベル1です。

レベル2に上がると、ほかの交通機関を含めて一括で支払いや予約までおこなうことができるようになります。世界初のMaaSのプラットフォームであるWhimはレベル3で、公共交通機関やレンタカーなどさまざまなサービスを利用することができます。

最終段階のレベル4は国の政策において、実行できていることをいいます。

日本のおけるMaaSの現状とは

日本におけるMaaSは発展途上であり、複数の交通機関を一括で管理をして予約や支払いができるまでは進んでいません。しかし、海外のMaaSを導入することにより、フィンランドのWhimのようなMaaSが活用されているケースがあります。

2021年、国土交通省では75事業に対してMaaS支援をおこなっています。

日本版Maasの基盤形成
画像出典:令和3年度日本版MaaSの基盤形成(国土交通省)

MaaSの導入するメリット

MaaSを導入すると以下のようなメリットが挙げられます。

  • 交通弱者対策
  • 過疎化の交通手段の確保
  • 交通渋滞対策
  • 環境問題対策

交通弱者対策

年配の方を初めとした交通弱者に対して、オンデマンドバスを運行することで対策することができます。オンデマンドバスは電話をするほか、アプリで現在地を把握し希望の行き先を入力すると自動的に最適ルートを提案します。

また、オンデマンドバスは乗り合いではありますが、タクシーのように乗る場所や降りる場所、さらに利用時間に制限はありません。そのため、病院帰りに役所やスーパーへ行くことも可能です。

乗り合いであることから、タクシーよりも安く利用できるほか、高齢者の方には無料でサービスを提供している市町村もあります。

過疎地域の交通手段の確保

過疎化している地域で路線バスが走っておらず、交通手段がないところは少なくありません。そこで、オンデマンドバスを走らせることによって、住民の貴重な交通手段となっています。

また、オンデマンドバスは地域のバス会社を救済することにもつながります。住民と地域の交通関連の会社をサポートすることにより地域の活性化につながります。

交通渋滞対策

都心では主に、交通渋滞対策としてオンデマンドバスが走っています。これまで自家用車を利用していた人でも、オンデマンドバスを利用することにより少しでも交通渋滞を緩和させるのが主な目的です。

環境問題対策

カーシェアリングやオンデマンドバスを利用することで、マイカーの利用を抑えることができます。このため、MaaSは環境問題対策にも効果的です。

MaaSの導入例

日本でも以下のようにMaaSがすでに導入されています。

  • トヨタのe-Palette
  • WILLERSのMobi

トヨタのe-Palette

東京オリンピックでワールドワイドパートナーとして導入されていたトヨタのe-Palette(イーパレット)は、トヨタでは初めての電動自動車です。東京オリンピックでは、選手村内を循環して、選手や大会関係者の送迎をおこなっていました。

さらに、自動運転技術を搭載しており、周辺の安全に配慮して低速で走るほか、異常を察知したら緊急停止ブレーキが作動、さらに歩行者ともコミュニケーションをとることができます。

参考:トヨタ自動車、Autono-MaaS専用EV「e-Palette(東京2020オリンピック・パラリンピック仕様)」の詳細を公表(トヨタ)

WILLERのMobi

高速バスを運営しているWILLER(ウィラー)が提供しているMobi(モビ)は、30日間5,000円で乗り放題です。アプリもしくは電話で呼び出すとMobiが迎えに来てくれるシステムで、目的地を設定すると自動的に最適なルートを検索します。

利用時間は7時〜22時で、30日間何度でも利用することができます。国内の対象エリアは、東京の渋谷区、豊島区、名古屋市の千種区、大阪府の北区や福島区、京都の京丹後市と2022年現在限られた地域となっています。

しかし順調に利用者が増えており、今後はさらにエリアが広がることが見込まれます。
参考:WILLER

まとめ

MaaS(マース、Mobility as a Service)とはタクシーやバスなどの公共交通機関とテクノロジーを融合させた新しいサービスです。世界では2016年フィンランドで導入されたWhimが第1号であり、月額料金を支払うアプリでヘルシンキにおいて、バスやタクシーレンタカーなどを利用できるサービスです。

都市部の交通渋滞の解消や交通弱者への対策など、さまざまな問題を解決したことから世界でも導入されるようになりました。日本ではまだMaaSは発展途上ですが、さまざまな地域で世界のシステムを導入しすでに活用しているケースがあります。

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