2022.04.15

新規事業案を思いつかないときにするべきこと

新規事業を立ち上げるにあたって、アイデアを思いつかないことはよくあることです。アイデアを考えるだけで、先に進まないことも少なくありません。しかし、新規事業を成功させている企業はある一定の考え方をしています。

顧客の課題を解決すること、他社がまだしていないサービス、既存の事業を活かすなどさまざまな方法が考えられます。それに加えて自社や競合他社の強みや弱みを把握する、他の業種であってもさまざまなビジネスモデルを参考にするなど、情報を集めることが新規事業案につながります。

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新規事業案が思いつかないときにすべきこと

新事業案を考えるうえで多くのアイデアを考えることが大切です。最初からアイデアの範囲を狭めてしまうと、イノベーションが生まれる確率が低くなります。

新規事業案を考えるうえで意識したいのは以下の2点です。

  • 解決するべき問題を探す
  • 情報探しをする

解決するべき問題を探す

現代は以前のように良い品質で、値段が安ければ商品が売れるという時代ではありません。消費者はWEBを使って、商品や競合他社の商品、その他のトレンドなどを調べることができます。場合によっては、市場の動きの把握自体、消費者のほうが詳しいこともあります。

そして、消費者は商品やサービスに対する感想をSNSや口コミサイトなどで書いています。つまり、消費者は他の消費者の意見も知ることができます。

これらのことから消費者のニーズを満たすことが、ビジネスを成功させる大きな要素になっています。逆にいえば、現在消費者が抱えている問題や課題を解決できるような商品やサービスを提供できれば、大きなビジネスになる可能性があります。

消費者のニーズ、問題解決こそが新規事業のアイデアを考えるうえでトリガーとなります。このため消費者の問題解決をすることは、新しいビジネス案につながる可能性があります。

情報探しをする

現在はSNSや口コミサイトなど、さまざまな場所でユーザーのニーズをつかむことができます。ユーザーのニーズを知るためにも、常にさまざまな場所にアンテナを張っておくことが大切です。また、競合他社のサービスやサービスに対しての感想などに情報を集めることも新規事業の立ち上げにつながります。

普段の生活でちょっとした疑問があったときでも、メモを取る習慣をつけていると自然とアイデアを思いつきやすい環境になります。新規事業のアイデアは、机上で生まれる可能性は決して高くありません。

新規事業のアイデアを出す手法

新規事業のアイデアを考えるときに、効果的な手法はさまざまありますが、特に必要なのが以下の4点です。

  • 既存事業の分析
  • 競合他社の分析
  • 他社のビジネスモデルを参考にする
  • ユーザーのニーズを確認

既存事業の分析

新規事業を考えるうえで、まず既存事業の分析をすることが大切です。SWOT分析を使って既存事業の強みや弱み、機会、脅威を把握することが一般的です。

強みや弱みは内部環境分析のことで、自社の従業員のスキル、売上金額、商品、サービス、ノウハウなどが挙げられます。新規事業を立ち上げる状況なので、ある程度業績が好調であることが多いのが一般的ですが、あくまで客観的に分析をすることが大切です。

機会や脅威とは外部環境分析のことをいい、市場において競合他社よりも優位に立てる要素、逆に弱みとはマイナスな部分です。

競合他社の分析

新規事業に成功している競合他社の分析をして、比較をすることにより既存事業の外部環境分析をおこないます。競合他社のサービスや商品内容、SNSなどを通じて口コミを見ることにより、競合他社の強みと弱みを知ることができます。

競合他社をよく知ることにより、自社の分析をする他商品開発やサービス品質の向上につなげることができます。

他社のビジネスモデルを参考にする

他社のビジネスモデルを参考にして、成功している点で自社に合うものは取り入れることができます。この意味では競合他社でなく、まったく異なる業界のビジネスモデルを参考にすることもできます。

例えば、近年さまざまな業界でオンラインショップを導入しています。そのため、オンラインショップを導入するのであれば業界に関係なく参考にすることができます。

ユーザーのニーズを確認

新規事業に成功しているユーザーの口コミをSNSで確認することにより、ユーザーのニーズがつかみやすくなります。逆に不満の声を把握して、解消できるような商品やサービスを提供できれば新規事業の成功につながります。

ユーザーニーズは、さまざまであり個人的な不便や不安を感じることや高齢化社会や地球温暖化など社会的に問題になっていることなど、さまざまな面を解決することにあります。

また、これらの課題に対して競合他社はどのような対応をしているかを確認する習慣をつけることも大切です。競合他社がしていることにさらにオリジナル性を加えたり、どの企業もしていないような発想を思いつくこともあるはずです。

新規事業を立ち上げるうえで重要なこと

新規事業を立ち上げるうえで、明確な理由と自社の強みは常に把握しておくことが大切です。特に以下の2点ははっきりと理解している必要があります。

  • 事業を立ち上げる理由
  • 自社の強み・弱み

事業を立ち上げる理由

新規事業を成功させるためには、新しく事業を立ち上げる理由を明確にする必要があります。新規事業を立ち上げる時は多くの困難とぶつかることになりますので、信念を持っていないと簡単に挫折してしまう可能性があります。

新規事業を立ち上げるのは収益になる業務を増やす、企業の成長につなげるなどの大きな理由があります。それ以外にも、食料廃棄問題の解決、エコにつながるなどのそれぞれの企業における立ち上げ理由を明確にしていると困難な場面に直面しても乗り切るきっかけとなります。

自社の強み・弱み

新規事業といっても、自社の強みを活かすことが大切であり、弱みも対策をすることで強みにすることができます。競合他社の動きや流行、顧客ニーズに合わせることは重要なのですが、自社の強みを持ち続けることも大切です。

流行や顧客ニーズは常に変化しているため、流されることがあってはマイナスになってしまいますし、せっかく流行に合わせた事業を起こしても、すぐにその流行が終わってしまう可能性もあります。

あくまで自社の強さを持ちつつも、流行や顧客ニーズに合わせて調整をすることが大切です。

まとめ

新規事業を成功させることは決して簡単ではありません。事業案はすでに他の企業が導入していることが多く、事業内容を決めるだけで四苦八苦する場合もあります。

新規事業を成功させるためには、ユーザーニーズや競合他社の分析、自社の強みや弱みを把握するなど事前準備をすることが大切です。そして、市場やユーザーのニーズは常に変化をするため、新規事業を進めるうえで時代の流れに柔軟に対応することが求められます。

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