2022.12.06

事業企画とマーケティングの違い

事業企画とマーケティングは目的に大きく違いがあります。事業企画は1つの事業を成功させることが目的であり、マーケティングは事業を成功させるために売り上げにつながる仕組みを作ることが目的です。そのため、事業企画のなかにマーケティングが含まれていることが一般的です。顧客ニーズや外部環境が常に変化する現在において、マーケティングは事業企画においてもっとも重要な要素の1つです。

事業企画とは

事業企画とは、経営方針を基準とした事業の目標の作成、計画や推進などを進めていく業務です。事業を進めることで売り上げにつながることから、企業にとって重要な要素です。

事業企画の役割

事業企画の目的は新規事業をスムーズに進めることです。経営者の方針を把握するだけでなく、全社員に浸透させることが大きな役割です。事業企画を担当するためには、企画立案から実行、管理まであらゆるプロセスを進めるためのスキルが求められます。

さらに、新規事業の企画立案をするためにはM&Aや資本提携などさまざまな準備が必要になるケースが多いのが特徴です。新規事業を立ち上げるにあたり、利益を最大化するために必要なことを選び実行までおこなうのが事業企画の大きな役割です。

事業企画と経営企画の違い

事業企画と経営企画の対象は経営や事業と明確に異なります。事業企画とは事業の成否に関連する業務であり、経営企画は経営費の成否に関連する業務です。そのため、経営企画はより重要な業務となります。

事業企画における業務内容

事業企画を進めるにあたって次のような業務内容が挙げられます。

  1. 新規事業における企画立案
  2. 事業計画の策定・実行
  3. 事業計画の管理

新規事業における企画立案

新規事業を立ち上げるために、社内外のステークホルダーが納得できるような事業の内容を改革立案することが必要です。一般的に新規事業企画書を作成し、新規事業を立ち上げるための事業の計画を説明します。新規事業企画書には、新しい商品やサービスの開発や既存の事業を改善するための施策、そのほかにも新たなビジネスモデルの案などを記載します。

事業計画の策定・実行

新規事業の立案が受け入れられたら、次に事業計画策定が必要です。新しい事業をするにあたって企業として向かうべき方向性を明確にすることが重要です。具体的に策定するために、現状分析をもとに目標や戦略を設定します。

事業計画の管理

事業計画を実行したあとでも、定期的に目標に対しての進捗状況を管理していきます。進捗状況によっては戦略を変えたり、場合によっては目標を変更したりなどの対策が求められます。

マーケティングとは

マーケティングとは、サービスや商品が売れる仕組み作りをすることです。顧客に営業をしなくても自然と購入したくなるようなニーズにあった商品やサービスを、需要のあるターゲットに発信するのが一般的です。

マーケティングにおいての業務対象

マーケティングは広告だけでなく、ターゲットのニーズを把握して商品開発をするプロセスから広告における効果検証までのプロセスが対象となります。

マーケティング戦略

マーケティング戦略とは、ターゲットの設定やどれくらいの対価でどのように展開していくかを決めることです。分析をもとに戦略を立てていくのが一般的です。マーケティング戦略を立てることで、自社製品の強みやターゲットのニーズを把握したり、競合他社との差別化ができます。

マーケティングの主な業務

マーケティングにおいて主な業務は次の点が挙げられます。

  1. 市場調査
  2. 広告宣伝
  3. 効果検証

市場調査

商品やサービスが売れるようにするためには、顧客のニーズを満たしていることが条件となります。そこで、マーケティング担当者はまずマーケティングリサーチとよばれる市場調査をおこないます。政府が発表している統計データやモニターへのアンケート、そのほかさまざまな方法を使って定量的なデータを把握していくのです。

さらに、対象となるターゲットを集めて座談会をしたり、実際に商品を使ってもらったりすることで定性的な情報を把握することが重要です。市場調査をもとに、商品やサービスを開発していきます。開発担当者に新商品やサービスの企画立案をしたり、既存商品の改善点を提案するのもマーケティング担当者の業務に含まれます。

市場調査と商品の企画はそれぞれ異なるスキルが求められるため、それぞれ部門を分けている企業も少なくありません。

広告宣伝

商品やサービスの質が高く顧客のニーズを満たしていても、認知してもらわなければ売り上げにつながりません。そこで必要になるのが広告宣伝です。広告宣伝の方法は従来新聞やテレビといったマスメディアを活用することが一般的でしたが、近年ではSNSや自社のWebサイトなどWeb広告を使うケースも増えています。商品やサービス、またターゲットに合わせて適切な広告宣伝方法を選ぶことが重要です。

効果検証

マーケティングにおいて、市場調査や広告宣伝などすべての活動が売り上げにつながっているのかどうかを検証することが重要です。マーケティング活動には費用がかかることから、マーケティング活動において費用対効果が合うのかどうかを把握する必要があります。

具体的な数値が出にくい場合もあるため、アクセス数の増加や見込み顧客の獲得など関連する指標を使うことが一般的です。効果検証をおこなって定期的に見直すことが、マーケティング活動において重要です。

事業企画とマーケティングの違い

事業内容とマーケティングにおいては次の点で異なります。

  1. 必要なスキル
  2. 目的の違い

必要なスキル

事業企画をするためには新しい事業を成功させる必要があることから、マーケティング能力が求められます。新しい市場において市場のニーズや規模などを的確に判断することが求められます。しかし、事業企画にはマネジメント能力や営業能力、リーダーシップなどのさまざまなスキルが必要です。

例えば、事業企画は企業全体で取り組むことが一般的であり、多くの社員を統率できるマネジメント能力やリーダーシップが求められます。このように、事業企画はマーケティング能力以外にさまざまなスキルが必要とされるのです。

目的の違い

事業企画は事業を完遂させることが目的であることに対して、マーケティングは事業を成功させるために商品やサービスが売れる仕組みを作ることが目的です。事業を完遂させるためには、商品やサービスを売ることは重要です。しかし、ほかにも人材を採用、育成したり商品を開発するなどさまざまなことが求められます。

まとめ

事業企画とマーケティングを比較することがありますが、事業企画とマーケティングは概念が異なります。事業企画は事業を完遂することが目的であり、マーケティングはその手段の1つとして挙げられます。そのため、事業企画を進めるためにマーケティング能力が必要になりますが、そのほかにもリーダーシップやマネジメント能力、営業力などさまざまな能力が必要です。

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