2022.05.25

アンラーニングとは

アンラーニングとは、身に付けた知識やスキルを捨て、新しいものを取り入れるという意味です。社員を成長させるためには欠かすことのできない要素であり、社員の育成は売上を伸ばすうえで重要な要素でもあります。

しかし、目に見える効果を出すためには、モチベーションの維持や社員への浸透がむずかしいなど問題はさまざまです。アンラーニング導入を成功させたいのであれば、問題解決に向けて施策を考える必要があります。

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アンラーニングとは

アンラーニング(学習棄却)とは自身の所有するスキルのうち有効的でない、もしくは必要としないものを意図的に捨て、代わりに新しいスキルを身に付けることを意味します。

環境の変化に対応するためには新しいものを取り入れるだけでなく、古い価値観や知識を捨てることが重要です。

単にスキルや知識を捨てるという意味ではなく、使用を控えるだけであるため、必要になれば捨てたスキルを再び使うこともあります。

インターネットの普及により環境変化が激しくなるなか、スキルや知識が古いままだと時代に合わせた行動を取ることができません。時代の変化についていくためには新しいものを取り入れる必要があります。

アンラーニングを企業に導入するメリット

企業にアンラーニングを取り入れることで、社員の成長を促進するだけでなく、導入による企業の発展も期待できます。これから導入を始める方は、どんなメリットがあるのか抑えておくべきです。主なメリットは以下の3点になります。

  • 社員の成長が期待できる
  • 業務の効率化を目指せる
  • 企業の売上アップにつながる

社員の成長が期待できる

スキルの高い方は自身の力に満足し、学習を避けることが多いです。スキルや知識力が優れているのは良いことですが、いつまでもその力に固執することが良いとはいえません。社員に新しいスキルを身に付けてもらうことで会社の成長が期待できます。

また、導入がスムーズであれば良いですが、なかには変化を拒む方もいます。何のためにアンラーニングをおこなうのかという重要性を充分に教え、社員の意識を高めることも必要です。

業務の効率化を目指せる

アンラーニングを取り入れることで業務の効率化を目指すことができます。自身の価値観や考え方を改めることにより、無駄な部分がないか、もっと効率を上げることはできないのかなど業務内容を見直せるからです。

しかし、すぐに効果が現れるとは限らないため、一定期間は様子見をする必要があります。様子見するなかで、どうすれば効率が上がるのか試行錯誤し、業務フローの改善を目指すべきです。

企業の売上アップにつながる

アンラーニングの導入により社員の成長を促進できることや業務の効率化が期待できます。ほかにも、新しい発見や価値を見出せること、働き方の改革による社員の意識を向上できることなどアンラーニングをおこなう利点は多いです。

こういったプラスの効果によって、企業の売上アップにつながるのです。そのため、アンラーニングは企業発展に大きく期待できます。

アンラーニングを企業へ導入する際の注意点

メリットが多々ある一方で、導入には注意するべき点があります。アンラーニングをうまく活用するためにも、以下の注意点の把握は必須です。

  • モチベーション低下につながる
  • 組織単位で活動する
  • 内省と反省を混同しない

モチベーション低下につながる

新しいスキルや知識を得るのは良いことですが、これまでに学んだことを捨てるわけですから悲観的な感情が生じることもあります。何のためにアンラーニングをおこなうのか、目的意識を持っていないとモチベーションの低下につながりかねません。

また、モチベーション維持のためにも、異なるスキルや価値観を持つ人同士のコミュニケーションを取ることも必要です。情報共有により影響を受けたものを取り入れることで、さらなるスキルアップが期待でき、モチベーション向上にも役立ちます。

組織単位で活動する

個人単位でアンラーニングをおこなってしまうと、1人のミスで会社全体に迷惑がかかってしまい、マイナス効果を与えることになります。そのため、部署ごとの組織単位で実践することが望ましいです。全体の環境変化を促すためには、組織単位ごとに実施することが効果的です。

振り返りと反省を混同しない

振り返りと反省を混同することにも注意が必要になります。アンラーニングの目的は、環境変化に適応できるよう新しいスキルを身に付けることです。古いスキルを捨てる際、自身の力は時代や環境に適していないと悲観的になり、反省する方がいます。

しかし、決して力がないわけではなく、環境が変化しただけであるため反省する必要はありません。次に向けて新しいスキルを磨くべきです。

アンラーニング実践までのステップ・導入方法

アンラーニングを企業に取り入れるためには、導入方法を把握する必要があります。導入までの流れは以下の通りです。

  1. 個人で現状や行動を見返す
  2. 見返した結果を元に新しいことを体験する
  3. 体験したことを振り返り、効果を測定する
  4. 繰り返し効果測定をおこなう

最初のステップは個人単位での振り返りです。自身の現状や行動を見返し、固執した考えに囚われていないか、時間をかけて考えます。

考えた結果を元に、スキルや知識の習得に向けて、これまで体験したことのない新しい挑戦をします。そのなかから、成長につながるものを見つけ出し、成長の効果が現れるまで繰り返し効果測定をおこなうのです。

アンラーニングを活用して会社の人材を育成する方法

アンラーニングによる社員の成長や仕事に対する意識の向上は、企業に大きなメリットをもたらしますが、簡単ではありません。

育成方法の1つとして、学びの機会を提供することが挙げられます。社員の中には行動したくとも、新しいことへの挑戦に抵抗ある方もいるはずです。会社側から機会を提供することで、挑戦を後押しすることができます。

もう1つの育成方法は、社員の成長度合いを評価することです。アンラーニングにより新しいスキルや知識を習得しても、仕事に役立たないのであれば意味がありません。成長度合いを測定することにより、アンラーニングの効果が実感できるだけでなく、社員の意識やモチベーションの向上が期待できます。

まとめ

アンラーニングとは所有するスキルのなかで必要としないものを意図的に捨て、代わりに新しいスキルを身に付けることです。

アンラーニングをおこなうことで社員のスキル向上や業務効率化などメリットは多々ありますが、適当に実施しても意味がありません。捨てるものと新しく得るものは慎重に考え、環境の変化に対応することが重要です。社員に目的意識を持たせながらモチベーションを維持し、成長を促進します。

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