2023.09.08

ブロックチェーンとは

ブロックチェーンは、改ざんが困難な暗号技術を活用した分散型のデジタル台帳であり、取引履歴や情報をブロックと呼ばれる集合体でつなげ、ネットワーク上の多くのユーザーがその同一データを保持する仕組みです。データの透明性や信頼性が向上することで、金融業界や医療分野など幅広い領域で革新的な変革をもたらしており需要が高まっています。

金融業界では、ブロックチェーンが取引プロセスを効率化し、トランザクションの速度とセキュリティを向上させています。データが改ざん不可能な形で保存されるため、取引の信頼性が高まり過去のトランザクションを追跡することも容易にすることが可能です。同様に、医療分野では患者データの安全な共有や透明性を促進し、治療効果の向上に貢献できるようになります。

ブロックチェーンとは

ブロックチェーンとは、暗号を使って取引履歴をつなげる技術です。1本のチェーンにつなげることで、改ざんやデータ不正などが困難になります。信頼性と透明性を確保するうえで非常に有効です。例えば、金融取引や不動産取引など、信頼性の高い履歴が求められる場面でブロックチェーンを利用することで、信用やセキュリティを強化できます。

ブロックチェーンは取引履歴を1つのブロックとして、暗号技術で1つにつなげて記録する仕組みです。1つのブロックには合意されている取引記録が集まったものやそれぞれのブロックをつなげる情報で構成されています。

取引の改ざんをするためには1つにつながったすべての取引を改ざんする必要があるため、不正行為がされにくい点が特徴です。また、ブロックチェーンは中央管理者がいない分散型の仕組みを持っており、ネットワーク参加者全員が同じ情報を持つため信頼が必要な取引や契約を効率的かつ安全に実行できます。

ブロックチェーンの種類

ブロックチェーンには次のような種類があります。

  1. パブリックチェーン
  2. プライベートチェーン

パブリックチェーン

パブリックチェーンは、誰でも参加できるブロックチェーンです。個人や企業、組織など、誰もがブロックチェーン上で取引をおこなったり、データを追加したりすることが可能になります。パブリックチェーンの最大の特徴は、分散化と透明性です。ネットワーク内の全参加者は、取引履歴やデータの変更をリアルタイムで確認することができ、不正や改ざんがむずかしくなります。

これにより、信頼性の高い取引環境を実現し、特に信頼が必要な取引や情報共有に適していることが特徴です。パブリックチェーンは誰もがアクセスできる開かれたブロックチェーンであり、分散化と透明性によって新たな取引の枠組みを提供しています。金融業界や供給チェーン管理など、さまざまな分野で革新的な変化をもたらす可能性があります。

プライベートチェーン

プライベートチェーンとは、ネットワークに参加するためには承認が必要です。金融機関をはじめとした企業では、トランザクション処理能力やファイナリティーの観点でプライベートチェーンを導入するケースが増えています。

金融機関などでプライベートチェーンを採用することで、取引処理がより効率的におこなわれ、信頼性の高いトランザクションを迅速に実現できます。承認された参加者のみが参加できるため、セキュリティも向上し、外部からの不正アクセスや攻撃を防ぐことが可能です。

ブロックチェーンを導入するメリット

ブロックチェーンを導入することで次のメリットが挙げられます。

  1. 取引の記録を明確に残す
  2. システムに高い安定感がある

取引の記録を明確に残す

ブロックチェーンの活用によって証券取引や資金調達といった金融商品、著作権管理、医療サービス、行政手続きなどさまざまな分野で取引の記録を明確に残すことが可能です。たとえば、証券取引ではブロックチェーンを使用することで、取引の透明性を高めて不正を防ぐことができます。

また、著作権管理では作品の著作権をブロックチェーン上に記録し、違法な使用を防止する仕組みが考えられています。さらに、医療サービスでは患者のデータを安全に共有し、正確な診断や治療をおこなうために利用されています。行政手続きでは、ブロックチェーンを活用することでデータの改ざんを防ぎながら、スムーズに手続きを進めることが可能です。

システムに高い安定感がある

ブロックチェーンは分散管理されているため、部分的に不具合が発生しても全体に影響を及ぼすことはほとんどありません。あるマイナー(取引が正常に進められたことを承認する作業をする人)がトラブルを起こしたとしても、ほかのマイナーが作業することで引き続きブロックの生成が進められます。

分散性によって、ブロックチェーンは取引の信頼性を向上させる一方で、システムの安定性も確保します。取引プロセスが確実に実行されることで、参加者は信頼性の高い取引環境を提供できるだけでなく、過去の取引履歴を安全に追跡できる利点も得られます。

ブロックチェーンの導入例

ブロックチェーンは次のようにさまざまな分野にて導入されています。

  1. デジタル鑑定書の発行
  2. NFT処方箋

デジタル鑑定書の発行

2022年3月、日本貨幣商協同組合がブロックチェーンを活用したデジタル鑑定書を日本で初めて発行しました。デジタル鑑定書は、偽造できないNFTの特徴を活用することで商品の真贋判定や偽造防止が可能です。

デジタルでありながら「コピーがつくれない」、言いかえれば「偽造ができない」データ、それがNFT(非代替性トークン)です。この技術を用いて、日本貨幣商協同組合は2022 年4 月からデジタル鑑定書の発行に踏み切りました。
引用:デジタル鑑定書(NFT)のご案内(日本貨幣商協同組合)

貴重なコインやアート作品などの貴重品にデジタル鑑定書を結びつけることで、その正当性と価値を確認するプロセスが確立されます。ブロックチェーンの分散型台帳により、情報は改ざん不可能な形で保護され、安全かつ迅速な取引を可能にすることが可能です。

デジタル鑑定書の導入は、コレクターやアート市場などで特に大きな影響をもたらすことが期待されています。偽造品の流通を防ぐことで市場の信頼性が向上し、商品の価値をより正確に評価することが可能です。

NFT処方箋

canow株式会社では、医療機関や薬局、薬を配送する会社まで情報をシェアできるNFT処方箋の実証実験をおこなっています。ライフログサービスであるmineに登録している患者一人ひとりの情報や常備薬などの情報を共有することで、患者は病院に処方箋をもらいに行く必要がなくなります。

参考:GENie株式会社、セントラル薬局グループ、東京白金台クリニック、canow株式会社、ブロックチェーン技術のNFTを活用した処方箋の有用性に関する実証実験を開始(PR TIMES)

まとめ

ブロックチェーンは暗号技術と連携して取引履歴を保護し、信頼性と透明性を強化する新たなデータ管理手法です。その応用範囲は広く、金融業界から医療分野など多様な分野で注目を集めています。金融業界ではトランザクションの効率化や顧客データのセキュリティ向上に役立ち、取引の迅速性と信頼性を高めることが可能です。

同様に、医療分野では患者の健康情報や治療記録をブロックチェーン上で管理し、プライバシーの保護と正確なデータ共有を目的とした実証実験が進められています。ブロックチェーンは、取引の記録を明確に残すことやシステムに高い安定感があるといった特徴から今後さらに需要が高まることが見込まれます。

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