2023.08.08

インフルエンサーマーケティングの市場規模

インフルエンサーマーケティングとはSNS上で多くのフォロワーやファンを持つインフルエンサーと呼ばれる人たちが商品やサービスを紹介するマーケティング方法です。2010年代後半になって多くの企業がインフルエンサーマーケティングを導入しています。

国内インフルエンサーマーケティングの市場規模は2020年に332億円、2021年に465億円です。世界におけるインフルエンサーマーケティングの市場規模も拡大しており、今後さらに需要が高まることが見込まれます。

日本のインフルエンサーマーケティング市場規模

インフルエンサーマーケティングとは、SNS上において多くのファンを持つ人たちが商品やサービスを紹介することによって多くの人に認知してもらったり購入してもらったりするマーケティング方法です。インフルエンサーマーケティングはSNSマーケティングの1つであり、年々需要が高まっています。

インフルエンサーマーケティングが注目されている理由

インフルエンサーマーケティングが注目される理由として市場規模の拡大と成長性が見込まれてる点が挙げられます。日本国内におけるインフルエンサーマーケティングは2010年の中盤ぐらいまでは芸能人をはじめとしたテレビ業界の延長的な存在でした。しかし、2015年以降は一般ユーザーがインフルエンサーとして登場しました。

ソーシャルメディア市場の規模

2022年のソーシャルメディア市場は9,317億円であり、2023年には1兆899億円、前年比117%の見通しです。さらに、2023年以降も安定して市場規模が拡大していくことが予想され、2027年には2023年比約1.7倍の1兆8,868億円になると予測されています。

国内ソーシャルマーケティング市場規模推計・予想
画像出典:サイバー・バズ/デジタルインファクト調べ

ソーシャルメディアは、個人や企業が情報を発信できるコミュニケーションツールであり、影響力のある人がインフルエンサーとしての活動が目立ちます。ソーシャルメディアの影響力が高まっており、動画視聴や検索をすることにより商品やサービスを認知してもらい購買につながることもあるためマーケティングにおいて重要なツールです。

海外市場の規模

海外でも日本と同じようにインフルエンサーマーケティング市場は急激に重要性が高まっています。インフルエンサーマーケティングは、企業やブランドがインフルエンサーの影響力を活用して商品やサービスを宣伝する方法であり、SNSを中心に展開されています。今後さらに需要が高まると予測されている点やInstagramの重要度が高まる点も傾向が似ています。

SNSごとのインフルエンサーマーケティング市場の実情

国内のインフルエンサーマーケティングの市場規模は2020年に332億円、2021年に465億円、2022年に615億円と順調に拡大しており、今後もさらに需要が高まることが予想されています。

InstagramやTwitter、YouTubeなどそれぞれのSNSによって特徴や利用している年齢層が異なるため商品やサービスなどに適したSNSを活用することが重要です。

国内インフルエンサーマーケティングの市場規模推計・予測
画像出典:サイバー・バズ/デジタルインファクト調べ

Twitter

Twitterは20代〜40代を中心に幅広い年齢層の男女に利用されています。情報収集が主な目的であるため、さまざまな商材のPRが可能です。Twitterの市場は2022年には110億円でしたが、2023年には125億円、2024年には140億円と市場拡大が見込まれています。

企業がTwitterを活用することで、多くのユーザーにリーチし、ブランドの知名度や売上げの向上に貢献することが期待されています。Twitterは情報発信やマーケティングの重要なツールとして、ますます注目される存在です。

YouTube

2022年1月時点でYouTubeは世界の主要SNS月間アクティブユーザー数でFacebookについで2位となる約25億人となっています。

参考:第2部情報通信分野の現状と課題(総務省)

幅広い年齢層が視聴しており、どの年齢層であってもターゲットにできる点が特徴です。YouTuberとよばれる動画配信者のほかに、芸能人やそれぞれの分野におけるインフルエンサーが動画配信をしています。

YouTubeのインフルエンサーマーケティングとして、2020年で140億円とすでに大きな市場となっています。さらに、2021年には190億円、2022年には240億円と年々市場が拡大中です。

参考:サイバー・バズ/デジタルインファクト調べ

Instagram

Instagramの主な利用層は10〜30代の女性です。インスタ映えという言葉がはやるように美容やグルメなどの分野に敏感であることが大きな特徴です。Instagramは、ビジュアル重視のプラットフォームであり、インフルエンサーが魅力的な写真や動画を通じてフォロワーに商品やサービスを紹介できます。

Instagramの市場規模は2020年に85億円、2021年に120億円、2022年に155億円と順調に拡大しています。

参考:サイバー・バズ/デジタルインファクト調べ

これらのことから、ターゲット層に合わせたコンテンツと効果的なインフルエンサーとのコラボレーションを通じて、Instagramを活用したマーケティング戦略は成功の可能性が高いといえます。

インフルエンサーマーケティングにおけるポイント

インフルエンサーマーケティングにおいて次のようなポイントが挙げられます。

  1. ナノインフルエンサーの影響
  2. コンテンツが重要
  3. プラットフォームの影響力を把握

ナノインフルエンサーの影響

インフルエンサーを起用するにあたってフォロワー数を選考基準としがちですが、数だけでなく質が求められます。そのため、フォロワー数が数千人単位であるナノインフルエンサーに注目が集まっています。ナノインフルエンサーは1つの分野に特化していることが一般的です。

コンテンツが重要

インフルエンサーマーケティングはコンテンツが重要です。インフルエンサーは自身の個性や専門知識を活かした魅力的なコンテンツを提供することで、フォロワーや視聴者とのつながりを築きます。

つまり、インフルエンサーマーケティングでは、魅力的なコンテンツを通じてターゲットオーディエンスに対して効果的なメッセージを届けることが重要な要素となります。

プラットフォームの影響力を把握

2018年以降インフルエンサー市場の主流が従来のTwitterやfacebookからInstagramへと移行しています。今後も主要プラットフォームはInstagramであり、需要が高まることが予測されています。

しかし、プラットフォームは永久的でなく常に変化するので注意が必要です。企業としてはインフルエンサー市場やそれぞれSNSの特定を理解した状態で適したプラットフォームを選ぶことが重要です。

まとめ

国内外においてインフルエンサーマーケティング市場は年々拡大しています。インターネットやスマートフォンの普及により、今後さらに需要が高まることが見込まれています。

TwitterやInstagram、YouTubeなどそれぞれSNSによって特徴や年齢層などが異なり、PRしたい商品やサービスに適したSNSやインフルエンサーを選ぶことが重要です。また、すでに多くの企業が導入していることから他社との差別化も求められます。

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